

今から800年以上も前、当時の「金」の皇帝だった章宗がこよなく愛した釣り場にちなんで名付けられた釣魚台(ちょうぎょだい)。清の乾隆帝によって皇帝一族の庭園として整備されたこの地は、中華人民共和国建国10周年にあたる1959年に周恩来首相の肝いりで釣魚台国賓館として開設されました。以来、天皇皇后両陛下をはじめ、各国の元首などさまざまな賓客をもてなしてきた由緒あるゲストハウスです。ここで供されている紹興酒が古越龍山。国賓接待酒として多くのVIPをうならせてきた味わいは、おびただしい国宝の美術品などとともに中国の威信を誇り高く歌い上げています。また、北京の外務省である外交部や、200カ国以上の中国大使館、領事館でも提供されている中国政府お墨付きの逸品です。

中国の春秋戦国時代。臥薪嘗胆、呉越同舟など、現代にも故事成語として伝わるエピソードを生んだ越(紀元前600年頃〜紀元前334年)の首都であった会稽が、いまは紹興酒のふるさととして世界でも名を知られる紹興市です。古越龍山の名前は、古い越を興した龍(王の意味)の山(府山)がその由来。まさに龍の背を思わせ、現在の市内中心部にある府山公園内の越王台入口には古越龍山の石碑が建っており、ラベルにも越王台がデザインされています。


世界三大美酒のひとつに数えられる紹興酒。それを名実ともに代表するブランドとして、全紹興酒の年間生産量約40万klのうちの約40%(2008年12月現在)を占める古越龍山は、安全性の向上にたゆまぬ努力を重ねています。製造部門から製びん会社まで約20もの子会社を持つ一貫体制。社内には浙江省の監督を受ける黄酒技術センターがあり、このような省級レベルの技術施設は中国国内でも非常に希有なケースです。伝統的な紹興酒づくりの手法を守りながらも、つねに最新の設備を導入し、徹底した品質管理を実現。衛生的なクリーンルームで古式ゆかしい甕詰めの作業が行われるなどの一見ミスマッチな光景も、中国を代表する銘酒として世界中で安心して味わってもらうための矜持のあらわれなのです。過去より今日、今日より明日…と古越龍山のあくなき挑戦は続きます。